グループホームみんなの家・横浜市ヶ尾
桜満開~本の内容は全て忘れても元の自分ではない
桜満開の短いシーズンを迎えています。このブログをお読みの皆様方、お花見は楽しまれましたか?
今日は我が横浜市ヶ尾ブランチの皆様方を、順に近くの桜のお花見散歩にお連れした時のお写真を紹介します。
(残念ながらまだ三分咲きの日でしたが)
ところで筆者は、桜の花を見るびに思い出すセリフがあるのです。「桜は、なんであないに一生懸命咲くのやろう。」という
関西弁で語る言葉。あれは着物姿も艶やかで美しい四姉妹のお話だったから、谷崎潤一郎の「細雪」だったと思うのですが、
本棚の本を調べてみると、出だしのくだりは違っていました。とすると、映画化された中でのセリフだったか?
最近、自分でもちょっと驚くくらいに忘れっぽい。「年のせいかしら?」と軽く自嘲気味に笑ってはみるものの
笑えない瞬間もあります。「これは名作だったな」と確信した一冊を手に取った時です。読みながら何度も胸が熱くなった
記憶があるのに、、、、、ページを開こうとしてふと気づく。はて?どんな話だったっけ?
登場人物の名前も、結末も、見事なまでに霧の中!かつて「あんなに感動したのに!」
本を読み「感動したはずの私」は確かにいたのに、その中身がごっそり抜け落ちているのはどうしたことでしょう?
そんな経験が年々増えてきて、なんとも心もとない話です。ただ、いつかどこかで読んだ言葉を思い出します。
本の内容は忘れてしまっても、その本を「読んだ後の自分」は、「読む前の自分」とは違っている、、、、そんな趣旨でした。
な~るほど。それなら少しは救われますね。物語は忘れても、心を動かされた事実は残っている。言葉にならない感動の何かが、
自分の性格の端っこや、考え方の中核にうっすらと染み込んでいるのかもしれません。だとすれば、「すっかり忘れた」(ノД`)シクシク
と嘆いてばかりいるのも少し早計かもしれません。
とはいえ、きれいサッパリ忘れてしまう、というのはやはり悲しい老化現象の一つ。
先週、五木寛之氏の訃報がニュースで流れ、「本の内容をきれいサッパリ忘れてしまう。」というのをまた思い出したのです。
司馬遼太郎著「竜馬が行く」や吉川英治の「新平家物語」。超有名なストーリーだし、一語一句感動した記憶はまだ残っています。
しかし、例えば芝木好子著「貝紫幻想」や、「風の盆恋歌」高橋治著の内容は、まったく記憶に残っていない。
美しい中年の恋愛小説だったとはかすかに覚えていますが、、、。結構感動したのに、にもかかわらずです。
以前、認知症の研修に関するエピソードを読んだことがあります。
講師が冒頭で突然「事前に伝えていたレポートを出してください」と言うのです。聞いていない受講者たちは一瞬でざわつき、
不安と戸惑いに包まれます。ザワザワ、ザワザワ。お互いに顔を見合わせる受講者たち。しばらくしてから講師はこう説明します。
「今の“どうしよう”という感覚が、認知症の方の中で起きていることです」と。
その話を読んだとき、「な~るほど!」と深く頷いた記憶があります。……が、その記事の細かい内容は、今やほとんど思い出せません。
自分で書いていて苦笑いしてしまいますが、これもまた現実。けれど、あのとき感じた「なるほど」は、完全には消えていません。
日々、認知症の方たちとの関わりが多い中で、ふとした瞬間に、「この方はいま、急に分からない世界に放り込まれているのかもしれない」
と想像する力になっているのです。
記憶ってかなり頼りないですよね。年を取ればとるほど。けれど、経験は意外としぶといものがあります。
忘れてしまったことを嘆くよりも、経験値と言いますか、いろいろと学習してきた何かが自分には残っている。
そうすると、「忘れる」という困った現象に陥っている人様に対して、優しく出来るようになるから不思議です。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
本日は、我が横浜市ヶ尾の皆様の、お元気なお花見散歩のお写真を紹介させて頂きました。
ではまた次週。お目目にかかります。
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